2008年 05月 16日
タクシー帰りの前にまあ一杯 ラーメンダイニングG行
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取引先の彼が転職した。これまでお世話になったことと、新しい会社でもよろしくの挨拶を兼ねて、一席設けることになった。セッティングはラーメンに並々ならぬこだわりをもつG氏。私はどうも、どうもといって出現するだけだ。その日は荒れ模様の天候。R本木の駅から雨の中をてくてくと歩くが、一本筋を間違えてしまったらしく住宅街の中をうろうろ。手元のGoogleマップはびしょ濡れで、しかも最近の私の視力ではよく見えない。夜だしね。何とかかんとかたどり着いた一件目の店は、Kコーポレーションが展開するT乃葉家。なぜか以前の店名に「葉」の一文字を入れて新しくしたらしい。私にはその事情はまったく分からない。ここは昭和三十年代の建物を改装して飲食店にしているそうだ。名物はとろろ鍋。雨が降っていてちょっと蒸すのだが、もちろんとろろ鍋で、私はしかも熱燗だ。ここの酒はよかった。聞いたこともない銘柄だったが、ちゃんと湯煎してくれていて、その頃合いもなかなかよろしいのだ。ほかの面子は日本酒には一切手を出すことはない。鍋前にもろもろとって近況を話ながら盃を進める。さて、鍋だ。G氏のお薦めに従ってとろろ鍋を豚肉で。これが不思議な鍋で、出汁の中に具材を入れたあとに、上からまんべんなくとろろ芋のを掛けるのだ。G氏は家でも真似してみたが、どうしても同じようにはできなかったといっていた。とろろもいろいろな芋をブレンドしているらしい。この芋がやがて鍋の中で渾然一体となって、すべての具材を包み込む。出汁はトロトロになり、相当粘度のある鍋ができあがる。店の人も時々混ぜてくれといっている。放っておくと焦げ付いてしまうのだ。これは今まで体験したことのない旨さだった。いやあ、不思議。だけど旨い。
さて、転職した彼は実はこの一次会よりも、このあとに暗黙の合意でいくことになっているラーメン屋の方に興味があるのである。これもG氏のセレクト。ラーメンダイニングG行である。鍋の店から歩いて数分のところにある。ここは蕎麦屋が蕎麦前に一献傾ける楽しみがあるのに習って、ラーメンでそれを実現しようという、I風堂を展開する会社が始めた新たな業態の店である。しかしながらG氏がいうように、ここで飲むと高い。一品一品の値付けが高いので、一件目にここに来てしまうとラーメン屋の域を超えてしまう。私たちが赴いたのは既に終電後だったと思うが、満席である。外でしばし待つ。その間に若い男性二人組がやってきたので、お先にどうぞと譲る。やがて一組の客が帰り、そこに私たちの人数分の席が用意される。ビールがHートランドだったのでつい手を出し、ちょっとしたつまみを二、三品頼む。が鍋を食べてきたし、最後はラーメンなので誰もそれほどつままない。これ以上ビールは飲めないので、焼酎ロックを飲む。そうこうしているうちに、あまり飲まない転職の彼が痺れを切らしてラーメンを頼む。「ハーフにしようかな」と彼。するとG氏が「やったことありますけど、けっこう物足りないですよ。余ったら私が食べますから」というので、彼は普通の焦がし醤油ラーメンを頼む。出てきたラーメンの色調は黒である。しかし彼は旨い、旨いといって食べるので、私もお願いする。黒いラーメンなので写真でも黒いだけである。ストレートな中太麺。これは後を引く味である。けっこうスープまで飲んでしまった。
いやあ、今宵は食べ過ぎである。
ごちそうさま。
2007年の今日の記事はこちら>>>「十割蕎麦のフラッグシップ店を標榜しているが」
2006年の今日の記事はこちら>>>「通算二本目のB田山廃にごり」
2005年の今日の記事はこちら>>>「初めて食べました「〆蒲」と「ゆきざさ」」
2004年の今日の記事はありません。
□□□きょうの「食」ヘッドライン・ニュース□□□
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さて、転職した彼は実はこの一次会よりも、このあとに暗黙の合意でいくことになっているラーメン屋の方に興味があるのである。これもG氏のセレクト。ラーメンダイニングG行である。鍋の店から歩いて数分のところにある。ここは蕎麦屋が蕎麦前に一献傾ける楽しみがあるのに習って、ラーメンでそれを実現しようという、I風堂を展開する会社が始めた新たな業態の店である。しかしながらG氏がいうように、ここで飲むと高い。一品一品の値付けが高いので、一件目にここに来てしまうとラーメン屋の域を超えてしまう。私たちが赴いたのは既に終電後だったと思うが、満席である。外でしばし待つ。その間に若い男性二人組がやってきたので、お先にどうぞと譲る。やがて一組の客が帰り、そこに私たちの人数分の席が用意される。ビールがHートランドだったのでつい手を出し、ちょっとしたつまみを二、三品頼む。が鍋を食べてきたし、最後はラーメンなので誰もそれほどつままない。これ以上ビールは飲めないので、焼酎ロックを飲む。そうこうしているうちに、あまり飲まない転職の彼が痺れを切らしてラーメンを頼む。「ハーフにしようかな」と彼。するとG氏が「やったことありますけど、けっこう物足りないですよ。余ったら私が食べますから」というので、彼は普通の焦がし醤油ラーメンを頼む。出てきたラーメンの色調は黒である。しかし彼は旨い、旨いといって食べるので、私もお願いする。黒いラーメンなので写真でも黒いだけである。ストレートな中太麺。これは後を引く味である。けっこうスープまで飲んでしまった。
いやあ、今宵は食べ過ぎである。
ごちそうさま。
2007年の今日の記事はこちら>>>「十割蕎麦のフラッグシップ店を標榜しているが」
2006年の今日の記事はこちら>>>「通算二本目のB田山廃にごり」
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by mesinosuke
| 2008-05-16 11:02
| ▷ramen