2009年 08月 04日
日曜日にやっている。それだけかKとりや
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とある日曜日。フリーとなった。近頃はそういう時に、家で飲むのが面倒臭い。つまみをつくるのはいいのだが、後片付けがどうにも億劫で嫌なのだ。一人でけっこう飲んでしまうし。
というわけで、この日曜日も外に出ることにした。しかし日曜日なので、フードビジネス以外の居酒屋はめったなことではやっていない。どこにするか。私の中の選択肢はほんのわずかしかない。ええぃ、面倒だとばかりに向かう店。それがKとりやである。歩いて行けるしね。
立て付けの悪い、しかも中が見えないようになっている引き戸を引いて店内に入ると、カウンター右手の常連席に数人の客。左手奥のトイレのそばにがたいのいい男二人。そこから数席離れて、日曜日に行くと必ず見かける新聞を読む常連の若旦那(イメージがそんな感じなのだ)。私は左手の二組の間に陣取る。
「生?」とすぐに訊かれる。
「ウーロンハイ」と応える。
この店では、焼き方でない背の高いあんちゃんのペースに乗ってはいけない。
Kミヤがたっぷりと注がれ、そこに氷。最後に申し訳程度にウーロン茶。
続いてお通しのキャベツが小皿に出される。薄塩でもんだようなものだ。
「焼き物は?」
一見の客だと見ると、「適当に焼いていい?」というのが彼の言い癖だ。
初めていった時にそれをいわれて、そんなのってありかよと正直思った。
「かしら、軟骨、塩で」
私のお決まりの入り方。
「それから奴」
彼はとにかく動作が速いので、パッパッとケースから串を出して焼き方につないで、
奴を出してくる。
ここは、二本縛りである。一串百円なのだが、二串からしか頼めない。
このあたりは鬱陶しい。
逆に気に入っているのはウーロンハイ(店のメニューではウーロン割だということに、この前、初めて気づいた)の濃さと、串焼きの皿に付いてくる芥子と味噌だれである。これはなかなかよい。
ここの串焼きは、炭火で焼いているのだが、実にじっくり焼いているように見える。
出てくるまでにけっこう時間がかかる。
一串は小ぶりだ。
左隣の大柄二人組がウーロンハイをお代わり。若い方の彼がその濃さに驚いている。
お代わりの場合は、先に氷を入れるので(なぜだか知らない)、
グラスの中に残ったスペースはわずか。
そこに目分量でKミヤがドボドボッと入る。最後にウーロン茶を少し。
「うっわぁ〜、濃すぎだよ」と驚く彼。
「一応、人を見てさ、加減してるんだよ」とあんちゃん。
おそらく酔っぱらいにはここまで濃くしないということをいっているんだろうが、
このアバウトさは概ね歓迎すべき方向にある(苦笑)。
手元のモツがなくならないうちに厚揚げを頼む。
炭火で焼いた厚揚げは結構旨い。薬味をたっぷり乗せてくれるところも結構好ましい。
ウーロンハイも四杯目くらいになってくると、けっこう酔っぱらってくる。
最後にシロを頼もうと思ったのだが、きょうはないということなので、
コブクロを注文する。
あんちゃんが一瞬躊躇う。
詳しいやりとりは割愛するが、このコブクロはとてもいただけなかった。
本当に食べるのを止めようかと思ったくらいだ。
お勘定の時、あんちゃんは私に向かって手のひらを合わせ頭を下げた。
さっきはご免といったニュアンスだった。
きょうはやめておいた方がいいよ、と一言言ってくれた方が有り難かった。
ごちそうさま。
というわけで、この日曜日も外に出ることにした。しかし日曜日なので、フードビジネス以外の居酒屋はめったなことではやっていない。どこにするか。私の中の選択肢はほんのわずかしかない。ええぃ、面倒だとばかりに向かう店。それがKとりやである。歩いて行けるしね。
立て付けの悪い、しかも中が見えないようになっている引き戸を引いて店内に入ると、カウンター右手の常連席に数人の客。左手奥のトイレのそばにがたいのいい男二人。そこから数席離れて、日曜日に行くと必ず見かける新聞を読む常連の若旦那(イメージがそんな感じなのだ)。私は左手の二組の間に陣取る。
「生?」とすぐに訊かれる。
「ウーロンハイ」と応える。
この店では、焼き方でない背の高いあんちゃんのペースに乗ってはいけない。
Kミヤがたっぷりと注がれ、そこに氷。最後に申し訳程度にウーロン茶。
続いてお通しのキャベツが小皿に出される。薄塩でもんだようなものだ。
「焼き物は?」
一見の客だと見ると、「適当に焼いていい?」というのが彼の言い癖だ。
初めていった時にそれをいわれて、そんなのってありかよと正直思った。
「かしら、軟骨、塩で」
私のお決まりの入り方。
「それから奴」
彼はとにかく動作が速いので、パッパッとケースから串を出して焼き方につないで、
奴を出してくる。
ここは、二本縛りである。一串百円なのだが、二串からしか頼めない。
このあたりは鬱陶しい。
逆に気に入っているのはウーロンハイ(店のメニューではウーロン割だということに、この前、初めて気づいた)の濃さと、串焼きの皿に付いてくる芥子と味噌だれである。これはなかなかよい。
ここの串焼きは、炭火で焼いているのだが、実にじっくり焼いているように見える。
出てくるまでにけっこう時間がかかる。
一串は小ぶりだ。
左隣の大柄二人組がウーロンハイをお代わり。若い方の彼がその濃さに驚いている。
お代わりの場合は、先に氷を入れるので(なぜだか知らない)、
グラスの中に残ったスペースはわずか。
そこに目分量でKミヤがドボドボッと入る。最後にウーロン茶を少し。
「うっわぁ〜、濃すぎだよ」と驚く彼。
「一応、人を見てさ、加減してるんだよ」とあんちゃん。
おそらく酔っぱらいにはここまで濃くしないということをいっているんだろうが、
このアバウトさは概ね歓迎すべき方向にある(苦笑)。
手元のモツがなくならないうちに厚揚げを頼む。
炭火で焼いた厚揚げは結構旨い。薬味をたっぷり乗せてくれるところも結構好ましい。
ウーロンハイも四杯目くらいになってくると、けっこう酔っぱらってくる。
最後にシロを頼もうと思ったのだが、きょうはないということなので、
コブクロを注文する。
あんちゃんが一瞬躊躇う。
詳しいやりとりは割愛するが、このコブクロはとてもいただけなかった。
本当に食べるのを止めようかと思ったくらいだ。
お勘定の時、あんちゃんは私に向かって手のひらを合わせ頭を下げた。
さっきはご免といったニュアンスだった。
きょうはやめておいた方がいいよ、と一言言ってくれた方が有り難かった。
ごちそうさま。
by mesinosuke
| 2009-08-04 16:25
| ▷motuyaki