2009年 09月 03日
昔懐かしい豚骨の味 K花ラーメン
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そこでふと思いついた。K花はまだあるんだろうか。そうだ、店があったらそこにしよう。彼には未知の味だし、私にとってはS宿K舞伎町と結びついた懐かしい味だ。
どれどれと記憶を辿り、路地を覗くと、あった。まだ生き残っていたんだ。早速愚息を促し店に入る。食券を買い、一番奥のテーブル席へ。ラーメンができるまで、昔懐かしいK花の蘊蓄(初めて食べた時は〜、〜病みつきになる)を眺め、子どもに昔話をし、お茶を飲んで、そうだそうだ昔からこういうお茶だったと思い出し……。
愚息はどんなラーメンでも許す。残さない。しかし不思議な味だったようだ。麺も。
私は記憶の中のK花よりもグッと評価が低かった。
その昔(S宿にK花が店を出したのは昭和四十三年とある)、豚骨ラーメンが東京にほとんどなかった状況で、K花は新鮮な驚きだった。そしてあの麺の硬さ。トッピングの茎若布。
そしてこの百花繚乱のラーメン時代に、とりたててインパクトを持ち得なくなってしまったのか。
思っていた以上に平板な印象を受けた。
愚息は、また食べたいとは言わなかった。
ごちそうさま。
by mesinosuke
| 2009-09-03 14:14
| ▷ramen