2007年 02月 05日
得も言われぬ旨さよ A山蒲鉾店の天ぷら
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その昔、S根にいったときのこと。蒲鉾の店に出会った。それがA山蒲鉾店である。裏に回って仕事場も見せていただいた。本当に手づくりだった。地場で揚がったソイなどの白身魚の血抜き、脂抜きを何度も繰り返し、こねるところだけは機械だったが、揚げるのも焼くのも人がやっていた。いい雰囲気だった。そのとき、できたての天ぷら(薩摩揚げ)をご馳走になった。信じられないくらい旨かった。そして信じられないくらい熱かった。口中を火傷した。でも最後まで食べた。
店の奥さんは、
「練り物って、おでんに入れると膨らむでしょ。うちのは膨らまないの。なぜ膨らむか知っている?」と問いかけてきた。
「いや、どうしてですか」と私。
「そういう練り物はね、膨張剤を使っているのよ」
なるほど、そうなのか。
この店の名物にあごの焼き蒲鉾もあるのだが、断然、天ぷらが私の好みだ。そのときも大量に買って帰ったのだが、この店は、ときどき東京の物産展などに出店する。そのたびに案内の葉書をいただいていたのだが、今回初めて買いに出かけた。
あの奥さんはいたのだが、夕刻の忙しい時間帯。酔っぱらった年配の二人連れがああでもない、こうでもないと占拠して詮無き吟味を続けていたりしたので、お客さんは溜まるばかり。これは話すのは無理だなと思って、売り子さんからサクッと買って帰った。
その天ぷらの、上品で旨いこと。柔らかいのだが弾力に溢れていて、噛みしめると仄かな甘みが広がっていく。これは堪えられない。
変わらない旨さに脱帽。
ごちそうさま。
A山蒲鉾店に関する以前の記事はこちら>>>「薩摩揚げも好きです。」
2006、2005、2004年の今日の記事はありません。
□□□きょうの「食」ヘッドライン・ニュース□□□
バレンタイン前にスイーツドライブが人気 神戸
(アサヒ・コムから)
店の奥さんは、
「練り物って、おでんに入れると膨らむでしょ。うちのは膨らまないの。なぜ膨らむか知っている?」と問いかけてきた。
「いや、どうしてですか」と私。
「そういう練り物はね、膨張剤を使っているのよ」
なるほど、そうなのか。
この店の名物にあごの焼き蒲鉾もあるのだが、断然、天ぷらが私の好みだ。そのときも大量に買って帰ったのだが、この店は、ときどき東京の物産展などに出店する。そのたびに案内の葉書をいただいていたのだが、今回初めて買いに出かけた。
あの奥さんはいたのだが、夕刻の忙しい時間帯。酔っぱらった年配の二人連れがああでもない、こうでもないと占拠して詮無き吟味を続けていたりしたので、お客さんは溜まるばかり。これは話すのは無理だなと思って、売り子さんからサクッと買って帰った。
その天ぷらの、上品で旨いこと。柔らかいのだが弾力に溢れていて、噛みしめると仄かな甘みが広がっていく。これは堪えられない。
変わらない旨さに脱帽。
ごちそうさま。
A山蒲鉾店に関する以前の記事はこちら>>>「薩摩揚げも好きです。」
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by mesinosuke
| 2007-02-05 20:28
| sonota