2007年 07月 31日
南へ南へ Oれんち
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で、引っかかったのがOれんちである。予約をして、地図をプリントアウトし向かったはいいが、案の定迷った。路地を覗いてコンビニが見えればその方向に向かえばいいと思っていたのだが、そうは簡単にいかなかった。
仕方がないので、お店に電話して遭難中であることを伝える。おばちゃんの要領の得ない説明を頼りに目的地を捜索する。すると意外に簡単に見つかった。がしかし、駅からこんなに離れていたとは。
お店の暖簾を潜ると、すぐそばにいたおばちゃんが、
「あ、さっき電話くれた方ね。けっこう早く着いたじゃない」と笑っている。
カウンターの一番奥の席を勧められる。
ものすごくたくさんあるメニューを眺めながら、勝手が分からないので、何となく相談をする。で、結局、本日の生ビールをもらうことにする。迷って歩いたからね。BルギーのHーガルデンを。知人はH海山の地ビールを。
お通しが出て、ビールを飲みながらしばしメニュー検証と世間話。結局、お任せで刺身を盛り合わせてもらうことに。すごい盛り込みでしたこれが。黒鯛が旨かったなあ。朝しめたんだということ。それからいろいろ。思い出せないほどいろいろ。
そうそう、刺身を出してもらう前に、板さんが生きている鱧を捌きだしたので見とれていると、「土瓶蒸しにしますけど、召し上がります?」と言ってくれたので、お願いしたのだった。
徐々にお客さんも入ってきて、いつの間にか満席。隣のホルモン焼きの方にまで、魚を求めてきた客が溢れている。
板さんが何やら大きな貝をもってきては捌いている。
「それ、なんですか?」
「天然の岩牡蠣です。八年くらいは経っていると思います」
わあぉ。これが小粒な椰子の実ほどの大きさなのだ。でかい。
「いってみます?」
といわれちゃあ、しかたない。
「お願いします。でも素手で開いているとけっこう大変でしょう」
「もう水仕事で手がふやけてますから、仕事終わってからあちこち切れていることに気づいたりするんですよね」
なるほどねえ。そうこうしているうちに、きましたHuge牡蠣。我々の目の前にサーブされるのをみて、こっちにもくださ〜いといっている。そりゃね、これだけ迫力のある牡蠣をみたら食べてみたくなるというのが人情というものでしょう。
ポン酢につけて食べるのだが、けっこういけた。もちろん普通の牡蠣と違って一辺に食べることなどできないので、切ってあるのだが、それでも十分な旨みを感じることができる。
さて、忘れた頃にやってきました鱧の土瓶蒸し。旨い。この頃には燗酒を楽しんでいたのだが、やはりこういうものと燗酒の相性はバッチリである。
このあと、豚のノドの唐揚げだとか、ミックスサラダだとか、定番メニューからいくつか頼んだ。そして最後は稲庭饂飩。蕎麦を所望したのだが、生憎今日はないとのこと。
親父さんが茹でてくれた稲庭饂飩をつるつるっと平らげて、けっこうお腹いっぱいになった。
しかし、ここはよかった。何がよいといって、板さんの全身から溢れてくる魚が好きというメッセージが心地よいのである。こういう変にデザインされていない、人柄がつくりあげている店というのは貴重である。もちろん、食べたものはすべておいしかった。ここはまた行くに違いない。
ごちそうさま。
2006、2005、2004年の今日の記事はありません。
□□□きょうの「食」ヘッドライン・ニュース□□□
中国のサバから抗菌剤、韓国のシジミには農薬
(アサヒ・コムから)
by mesinosuke
| 2007-07-31 18:41
| ▷washoku